“おさななじみ”に恋をする。上【上下完結】

・・・どうしよ。
・・・怒られるっ!!


そう思って、
ぎゅっと目を閉じた、
あたしの耳に、


「遥。
こんな朝っぱらから。
こんなところで、
何してんだよ?」


凌の声がして。


「へっ?」


驚いて目をあけると、
お日様を背にした凌が、
しゃがんで、あたしを見下ろしていた。


な…な…なんで凌がいるの!?
ど…ど…どうしよう…。


とっさに――…



「・・・べ・・・べ・・別に」


とは言ったものの、
絶対怪しい!!