由奈ちゃんは目にいっぱい涙をためて、
あたしを睨み、






「征さまは。
絶対奪ってやるんだからっ!!!」






はき捨てるように言って、
走って友達のところに戻って行った。


監視員のお兄さんに注意されても
・・・今度は、立ち止まることなく。