夜。 コンコン・・・。 「遥~」 お兄ちゃんが、あたしの部屋をノックした。 「何?」 顔をのぞかせたあたしに、 「うーん・・・と。 ・・キャンプのことなんだけど・・」 ゴツイ顔に似合わず、 モジモジした様子で、 「あのさ。 遥の友達の春山さん。 ・・・彼女も来ることになってさ・・・」 はにかんだ笑顔を見せる。