“おさななじみ”に恋をする。上【上下完結】

宏の頭を放し、
後ろを振り返ったオレに、


「あの・・・。
長谷川くん・・・いる?」


遥がおどおどした顔で聞く。


「な・・・」


なんで。
なんで遥が。
休憩時間とはいえ。
理系校舎にいるんだよ。


嬉しいのと、
びっくりしたのとで、
跳ね上がった心臓が、
征の名前を遥がつぶやくことによって、
急速に凍える。