“おさななじみ”に恋をする。上【上下完結】

「ねーもんは、貸せねーし」


フイっと横を向いても、


「ほんと?
凌。
ほんとに辞書なかったの?」


オレに疑いの目を向けてくる宏。


面倒くさくなって、


「しつこい」


宏を一蹴すると、


「あーあ。
やだやだ!
凌って、冷てぇー!!
ふぅ~」


宏はヤレヤレといったように、
わざと大きなため息をついて、
両手を広げた。