「ん? あ・・。 プール」 思わず正直に行き先を口にしたあたしに、 「は? 何で? あんた“かなづち”じゃん」 綾香が眉間にしわを寄せ、 目を細めた。 「いや。 あの。 それは・・・」 「あんなヤツと一緒にプールなんて、 また北村くんが誤解するでしょ? あんた。 自分から話をややこしくしてどうすんの? やめなさい」 綾香は小さいながらも威圧的な声であたしの耳元に囁き、 顔を振って頬にかかるサラサラの長い髪を振り払い、 仁王立ちして腕を組んだ。