“おさななじみ”に恋をする。上【上下完結】

長谷川くんはそんなあたしの顔。
あたしの唇に触れるギリギリ数センチの手前で顔を止めて、




「もったいないから、
今度にとっておくよ」



茶色の髪をかきあげながら、
あたしから身を起こし、



「キスしてほしかったら。
俺のこと。
好きになれよ?」


おどけたようにそう言って、



「遥ちゃんは遊びじゃないから。
俺を好きになるまで、
いくらでも待つよ」


胸がキュンとするくらい切なくて、
甘い瞳であたしを見つめた。