“おさななじみ”に恋をする。上【上下完結】

「あ・・・綾香が行くって教えてあげた方がいいかなぁ?」



そしたら凌・・・。


ケータイをいじるあたしの手を、
綾香が静かに制した。


「見損なった」



綾香のその言葉は、


誰にともなく
何にともなく


発せられたように。


言葉自体に何の意思もないかのように、
ふわふわと空中を漂って。