「凌にキスしてって言って。
拒否られて。
はっきり“綾香が好き”って言われた」
保健室から戻って、
お昼休み
あたしは綾香に全てを告白した。
「ごめんね。
今まで。
凌のこと好きなの隠してて」
綾香に向かって頭を下げたあたしに、
「へ?
キス?
・・・どうしてそんなことになってるの?」
綾香はいつもと違ってキレのない口調でそう言って、
呆気にとられたように、呆然とした。
それからしばらく声を発することなく、
鯉が口をパクパクあけているような口の動きを繰り返した。
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