「あーあ・・・」 校舎脇の芝生の上に寝転がって。 遥に返し損ねたネックレスを陽にかざす。 ・・・つーか。 本気でいらなかったんだ。 乾いた笑いが、力なく口をつき、 「だから。 あのまま、ストレートで上に行けって言っただろ?」 そうすれば。 そうすれば、征となんか、出会わなかった。