「ひっく・・・。 綾香ずるいよ~。 あんなにかわいいくせに、 凌まで持ってっちゃうんだもん。 ほんと。 ずるい・・・」 自分の意気地のなさは棚に上げて、 保健室の天井を見上げ、 鼻水をすする。 でも。 「凌も、綾香も、大切だもん。 だから。 きっと。 これでよかったんだもん」 ポツリと口にして。 でも、心の中では。 よかったなんて、これっぽっちも思ってなくて。 苦しい気持ちだけが渦巻いていて。