“おさななじみ”に恋をする。上【上下完結】

「えー?
何それ。
そんなことないよ?」


「はぁ。
困ったことに。
あるの。
それが」


綾香は教科書で肩を叩き、


「遥。
筆記用具忘れてる」


冷静にそう指摘してから、


「あんたが気づいてないだけで」


ニヤッとあたしの顔を覗き込んで、こう言った。


「ねぇ?
鈍感姫の遥ちゃん?」