“おさななじみ”に恋をする。上【上下完結】

渡瀬くんはチッチッと口で音をたて、
立てたひとさし指を横に振って、


「没収ー」


あたしの手からケータイを取り上げ、
ズボンのポケットにしまった。



「や。
返して」


手を伸ばしたあたしに、


「ダメー」


渡瀬くんは舌を出して、
あたしの机の上の教科書とノートを取り、
自分のと一緒に小脇に抱えて、歩き出した。