「それでも。
どうーしてもあれが欲しかったら。
泳げるようになって、出直せよ」



凌はくるりときびすを返した。





「まぁ。
今さら。
遥が泳げるようになるとは、思えねぇけど」





凌が放ったとは思えないほど、
冷たい言葉を残して。