“おさななじみ”に恋をする。上【上下完結】

「・・・どうしよぉ・・・」


涙声で、あたりがぼやけた時。




「どうした?
遥・・・」


遠くで凌の声がした。





あたりを見渡すと、

向こうのチェアーに腰かけた凌が、

緩やかに揺れるライトの中、

立ち上がり、こちらに歩いてくるのが見えた。