“おさななじみ”に恋をする。上【上下完結】

あたしは凌がくれたネックレスをはずして、ひざに置いた。


マロンが隣で

「クゥーン・・・」

寂しそうな声で鳴いたけど。


その声を無視するように、あたしは長谷川くんの差し出すネックレスに手を伸ばした。


「つけてみたいから。
・・・かして?」


それに対して長谷川くんは、


「いーじゃん。
このまま俺がつけてあげるよ。
遥ちゃん。
向こうむいて」


甘く華やかに、にっこりと笑った。