でも、ここまできたら、凌の恋を応援してあげないとだよね?


あたしは、お店の白いドアを開けてくれる凌をチラッと見上げた。


「ん?」


首をちょっと傾けて、あたしに優しい顔で問いかける凌。


・・・これで十分。


「どした?
遥?」


・・・あたしには、これで十分。


「なんだよ?」


・・・なんて、嘘。