“おさななじみ”に恋をする。上【上下完結】

「悪いけど。
ここ暑いんだよね。
早く中に入れてくれない?」


遥の横から、ムッとした声が響き、

それで初めて春山の存在に気づく。


もちろん、視界には入ってたはずだけど、

意識の中までは、入ってこないんだよな。



遥しか。



そんな自分自身に苦笑しながら、



「ボクと遥の誕生日パーティに、
わざわざお越しいただきまして、
ありがとうございます」