“おさななじみ”に恋をする。上【上下完結】

緩む口元を軽く押さえ、

遥の細い首元を見ると、

去年オレがプレゼントした小さなハートが揺れるデザインのネックレスが揺れていて、

たったそれだけのことなのに、

すごくくすぐったくて、

オレはすごく幸せな気持ちになった。



「すげー。
かわいいじゃん」



素直な本音と



「さすが。
オレの“おさななじみ”」


理性を保つための防御線。