「なんで泣いてるの?そんなに俺といるのが嫌?」 「そうじゃないよ。ただ。私が理由を話すと、彼方は桜井さんの元に帰ってしまう」 「は???なんでそこで桜井が出てくるんだよ」 彼方は本当に意味のわからないという顔をしている。 「だって。桜井さんは彼方が好きなんだよ。そして、彼方は私みたいな子供より、大人の女性が好きなんだよ」 「なんでそうなるんだよ??奏は誤解してる。ちょっと待ってろ」 そう言うと彼方はどこかに電話し始めた。