気が付いたら泣いていた。 「奏?どうしたの?」 彼方が不安そうに聞いてくる。 私はゆっくり口を開いた。 「彼方は喘息持ちの彼女なんて、面倒だし、嫌でしょ?でも…別れたくないよ…」 涙が溢れてくる。 えっもしかして、私彼方に抱きしめられてる? 「奏。そんな事考えるな。俺は奏が喘息を持っていても、奏を好きなことは、変わらない。 それに、全然迷惑なんかじゃない。心配しなくても、俺が治してやるよ。だからずっと側にいて。」