「はるちゃんも残れる?」

「あーうん!」

「とりあえず座ろうよ。」

座った並びは、私とはるちゃんが隣で

雪乃が正面にいる形だ。

私が話を切り出した。

「じゃあ単刀直入に聞くけど、

 なんで昨日はるちゃんにあんな事したの?」

沈黙が走る。

「・・・。はるちゃんを渡したくなかったから。」

予想通りの答え。

「でもはるちゃんは物じゃないんだよ?」

「結衣だってうちの立場になれば分かるよ!!

 結衣は今思いが伝わったからそんな事言えるんだよ!!」

言う事が無かった。本当にその通りだと思った。

私は浮かれてたのかもしれない。

他人のことなんか考えても居なかった。