ヤツは少しめんどくさそうに答えた。


こういう話は嫌いなんだろうか?



するとヤツはジトーっと私を見つめて?……睨んで?
それに……と言葉を続けた。



「クラスの連中がうるせぇんだよ。それだけだよ。」

はぁ……と吐き出すように言葉を放った。



「ふーん……。」



じゃあな……と、あっさりと手を軽く上げて帰っていく後ろ姿を見ながら、


バカと言うより変なヤツだぁと思った。








このアイツとの出会いが、
今後の私の人生を大きく変えるなんて、
この時の私が知るはずもなかった……。