『全て俺が神、だからか。ちえ、ちょっくら寂しーでやんの。なあ、神は自分に似せて人間を作ったって、聞いたことある? だとしたら、えらくぶきっちょな神様もいたんだなあ、と思えばいいよ』


「わたくしは、ボクは美しくもない、醜い生き物……なのですね」


『そうだとしても! その神はナルシスティックじゃないぶん、心映えが善い方だったのだと思うぜ』


「心、映え?」


 そ、と応えるクリスチーネ。


『このクリスチーネ様が言うんだぜ。ようく聞け。俺は悲しげなあんたは観たくもないが、王子に愛されてるあんたはきれいだ。輝いている。大好きだ。特に笑顔が絶品だ。愛嬌がある』