元牢名主は不気味に沈黙していた。 「いや! やはり主でありたいおまえには面倒がかかる。無理を言ってすまなかった」 すると、半信半疑でついてきていたものたちが、主の牢の扉が破壊されているのを見て、全員、ぎくしゃくしながら、そのしゃくしゃくとした 態度に圧されてなにも言えず、逆に王子の怖いもの知らずな態度に尊敬のまなざしを送るものあり、不安を覚える様子のものもあり。