初め、取っつきようのないそぶりをしていた主だったが、牢名主となって振る舞った際に囚人を喰らい、力をつけすぎて天上への道を見つけて脱走を試みた、その罰で最奥へと追いやられたのだ、と語ってきかせた。 しかし、そうは言うものの、おかげで声をかけるのが一番最後になった。 一番底にある場所……彼らが窓を覗きつつ、目指した最底辺だ。