~天は赦さる~<~天へ送る風~完結編>



「扉を開くから、面白いものを共に見よう。私が皆を背負い、光の下へ連れてゆくから」


 と…… 。すると素直に後から着いてきたのだ。だが、手には負えそうにないのも居たわけで……。


 中には人の善い王子を利用してからかって遊んでやろうというものも、あったにはあった。

 しかし、牢から出られた途端、そのような気は不幸の元となって彼らの上に降りかかった。彼らはなお深い闇の魔道へと迷い込んでいった。