「俺は忘れない。生前、俺を馬鹿にし、蹴たぐりまわし、侮蔑した者どもを。俺は天才だ。だから何をしても良い。人殺しだって、赦される。いや、赦されているはず!」 いささか鼻息の荒い御仁もいたが、そのほとんどが地獄の牢屋には飽きていた。それで王子についてきたのだ。 説得は簡単だった。