『なるほど。そーだよな! でもどうしよう。二人ともそろって明日来ちゃうよ』


『何とかしてやるか』


『あ、雨とか雹とか、降らしてくれんの? でも事故や怪我させるのは本意でないというか』


 そういいつつも月を見つめ続けるその瞳は、かつてない困難に、人の心の寂しさに震えていた。

 マグヌスは思案する様子で、


『まあ、足止めには自信ある』
『本当か? 恩に着る』


 マグヌスは彼女の笑顔をゲットした。