まるで、でたらめである。


『ま、わかるけどさー、彼女、魔法で未来へ行って調べまくってるんだぜ。アイデアはいいけれど』


 バージョンアップしたからと言って軽々しく用いて良い技でもない。


『うむ、それは多少危険だ。命に関わる』


 マグヌムは黙った。兄も彼女の背中を見つめた。


『真実の鏡よ、二人の幸せのため、真の道を照らし給え、いでませ、これへ!』


 しばらくして、大きな鏡から出てきたクリスチーネは、青ざめて神託を告げた。


『女性はつまらぬ喧嘩で男性を裏切りますが、男性は生涯彼女を愛するでしょう。男性が女性を許せなくなった時が縁の切れ目です』