「…正直、落ち着くよ。」


あたしは、少し悔しかったが、素直に自分の気持ちを伝えた。


だって、落ち着くのは確かだし。


「皐月が落ち着くんだったら、いつでもそばにいて撫でてやるよ。」


海は、太陽のように満面の笑顔であたしに言ってくれた。


”いつでもそばに…”


ただこの言葉だけで、凄く暖かさを感じる。


「んー、オレは物足りないかな。撫でるだけじゃ。」

「は?」


すると、海はあたしに顔を近づけてきたあたしの唇を一瞬奪った。


「撫でるのも元気出るけど、オレはこれの方が元気出る。」