「男じゃないお前が言うか??」


「ふふっ、棗くんを見てれば分かるよ。」




美咲は優しく微笑む。


なんか、オレよりも年上なんじゃないかっていうくらい冷静な彼女。



「皐月が東京へ行くんだ。」



「あの、前話してくれた皐月ちゃん??」


オレは美咲の顔を見て大きく頷いた。


「そうなんだ、だから海くんも気が病んでいる訳なんだね。」


「なんで、お前はそんなに勘がいいんだ??」