もしかして傷を負っているのか??


オレは少しずつ皐月の方へ近づいて行った。


「もしかして、傷負った??」


皐月は首を勢いよく左右に振るが抑えている足首にオレは強引だが皐月の手首を掴み上へあげ、足首を見た。


そこには少し古い傷だろうか、皮膚がタバコのようなもので焼かれていた。


そして、その中心からさっきのダンボールが崩れ怪我したのであろう、擦り傷が残っていた。


正直、擦り傷なんてどうでもいい。


この小さな焼け残った皮膚は何??


白い肌がその焼け残っているところだけ少し黒くなっている。


「他にも、この跡って残っているの??」

皐月は黙りこむ。