オレはベッドで呑気に本を読んでいたが、


どうしよう。


今頃荷物の整理でもしているんだろうな。


オレも手伝った方がいいかな。


なんて、いつも自分でも出すことのない良心が心の中を支配されつつあった。


すると、隣の部屋からとんでもない大きな音がなった。


ガン!!


オレは急いで、皐月の部屋を見に行くと、皐月は積み重ねていたダンボールが崩れ落ちたらしく驚きで座り込んでいる状態だった。


「皐月、大丈夫??」


オレの存在に気付いたのか、皐月は扉の方へ顔を向ける。


少し涙目になっていて、右足首を抑えていた。