「夏の間お前らをバカにしたことは謝るから!!」



『別に、バカにされたことに腹を立てているんじゃない。

馬鹿にバカにされたところで、なんのダメージもないからな。


そんなことより、俺は、人の忠告も聞かずに遊び歩いていたお前が、

性懲りもなく俺のとこに食い物をたかりに来てることにムカついているんだ。』

ありさん、
良いこと言った。



「……ごめん。

そうだよな。
遊ぶだけ遊んで、、俺、調子こいてんよな。

もう…あきらめて自然の摂理とやらに身を任せます。

お邪魔しました…」


きりぎりすさんが、ガックリと立ち上がると、

雪の降り積もる厳しい自然の中へ、トボトボと向かっていった。