「マジで頼む!!
このとーり!!!」


外には雪。
寒い寒い冬のある日。

ありさんの家にきりぎりすさんの悲痛な叫び声が聞こえます。


『何度言えばわかる?
お前にやる食い物なんてここには無い。』


なにやら揉めてるみたいですね。


「本当にお願いします!!
オレこのままじゃ死んじゃう!!」

『だったら死ねば良いだろ。
自然の摂理に刃向かうな。』



ありさん……鬼だ。