無言で彼の体温と鼓動を感じていると、頭の上から寝息が聞こえてきた。 引っ越しの準備やら仕事できっと忙しかったんだろう。 お疲れのなかわざわざ私への謝罪のために時間を作ってくれたのかと思ったら、再び胸が熱くなっていよいよ別れが辛くなってきた。 「寝たよね…?」 消え入りそうな声で話しかけてはみたけど、やはり返事はきこえない。 それをいいことに彼への気持ちを整理するために口を開いた。