夏の空は蒼く輝く



「俺、そろそろ帰ります。」

「もう、帰っちゃうの?
 もう少しゆっくりしていけば
 いいのに。」


お母さんの声が
いつもより高いのは
きっと気のせいだろう


「もう遅いですし、
 ハナも風邪引いてた訳ですから
 そろそろ失礼します。」

ツバサくんは
私が風邪をい引いてたことを
覚えていた

今の私ですら
そんなことを忘れるほど
元気である


「そうね。
 またいつでも遊びにきてね。」

「はい。
 ごちそうさまでした。」


私はツバサくんを見送りに
玄関の外まで行った


「気をつけてね。」

「おう。」

ツバサくんはそのまま
帰って行った

私も家の中に
入ろうとしたとき

「ハナ!!」

ツバサくんは
少し離れた場所から私の名前を呼んだ