だからといって
今の私にツバサくんにとって
いい返事を返すことはできない
私は何を言っていいのか
わからなくて
黙り込んでしまった
そしてまたツバサくんが
口を開いた
「俺はこれ以上
泣いてるお前の姿を
見てらんねーんだよ。
今はコウのことで
頭がいっぱいかも
しんねーけど
絶対忘れさせてやる。
俺のこと利用して良いから
付き合って欲しい。」
ドキッ
ツバサくんの一言一言が
私の冷めた心に突き刺さる
ツバサくんがここまで私のことを
想ってくれてたなんて
知らなかった
「返事は
今じゃなくていいから。」
そう言ってツバサくんは
屋上から出て行った
さっきまでツバサくんに
抱きしめられてた背中に
冷たい風が吹いた

