彼女はすがりながら王子を見上げて、二の腕につかまって言った。 『感謝するっていえよ! 感謝、かんしゃ、かんしゃ!』 「これの使い道を教えてくれたらな」 彼女の顔はぱあっと明るく輝いた。 『それは命令か?』 「知っているのか、なら是非、教えてくれまいか」 『お、俺は主の命令は聞くが、頼み事なんて、されたことがないからな。勝手がわからん』 「私もこんなキュートな小さ神が言うこと聞くというなんて驚きだな。第一、なぜあのようなところにいたのか」