遙かな古老達によって守られていた秘宝、それは天にまで響く鈴の鐘だった。
「一振りすればさわやかな風がふき、二振りすれば花が咲き、三振りすれば道が開く、と太古から大事にされてる鐘なのよ。大丈夫。絶対、役に立つんだから!」
だから、ね、ね、っと、取りすがるように両手を胸の前で組み、小妖精は王子を見た。
どうやら王子にかまってもらいたがっているようだ。
『カンシャした? 俺に、感謝しろよ?』
かまわず、王子、要領よく手頃な大きさ、軽さに変じたマジックアイテムを片手に。
「どういう場面で使えると思う? リック」
まるっきり無視。
『ねえ、感謝、した?』



