『俺たち一族は、一番初めに頭をなぜることを許した者に従わねばならないんだ。主として迎えてだ』 「でも、私たちも先に進まねばならないし』 ムカッときたように彼女は食い下がった。 『何でも試しだ、言ってみろ』 「何で君にそんなまねしなくちゃならないんだい? さあ、もうおうちへおかえり。もう、ウシガエルになんか、捕まるなよ」 『そっ、それが最初の命令か?』 「命令なんかじゃない。でも私たちは危険な任務、いや義務があるといっていい。君にかまう暇はないんだ、すまない」