『あ、頭をなぜたな? ショックだ。こんな、もののわからぬ子どもに、頭を、あーたーまーををー! うおおー、これは試練なのか? 俺にこの子どもに仕えろと』 一秒も経たず召使いにされてしまった。 彼女は言った。 『三つだ! たった三つ、願いを叶えてやるから、言ってみろ』 「さしあたって君に用はないよ」 『俺はなあ、修行中の身だが、これでもたいした実力者なんだぞ。それを従わせるなんて、結構な名誉だぞ』 「意味がわからない」 二人とも首を振った。