「あなたに頭をさげられては都合が悪い。建国の徒である星巫女リリアよ」


「わかりました。次代の若者のためにも。この冥府への門を開かせてご覧に入れましょう」


「頼む」


 しかし、その前に王子とアレキサンドラにはある制約が課せられた。

 いわく、


『心から愛する者の言葉を信じてはならない』


 ということ。


 そして優しさのあまり、悲しみに自分が病にあってしまったマグヌスは、リリアと入れ替わりに彼女のベッドを暖めることとなった。