と、さっそく不愉快な予言を始めた。 「そして、アレキサンドラ」 「ボクのことは大丈夫。全部お母さんがしてくれたから」 「そう……いい目をしているわ。きっと、神様の幸運が救ってくだすったのね」 「お母さん……」 「それで、王子は竜殺しの罰を帳消しにしたいと仰るのですね?」 王子は固く口を結んで肯定した。 「そのために冥府まで赴くつもりだ。ご協力願いたい」 「ああ、王子。しばらく見ないうちにご立派になられて。不肖リリアが、できうる限りのことをさせていただきたく存じます」