「君も来い!」 「何を仰っておられるのですかー! 王子!」 リッキーはいつになく幸せだった。 笑って欲しいひとがいる。永遠に失われることのないこの一瞬。 今は、こんな自分を引き寄せて、抱きしめてくれる存在があることをアレキサンドラは素直にうれしいことだと思えた。 「君に、私の親友になってほしくてな!」