~天に背いて~<~天に送る風~第二部>



『許さないから。このまま目をつぶったりしたら、もう虹なんて見えないんだから!』


 ぽたりぽたり、とリッキーの涙が横たわるクリスチーネの唇に触れた。

 とたんに、クリスチーネがひとサイズに様変わりした。


『惜しんでくれた? 俺の命を、惜しんでくれたのだな! おかげで変化(へんげ)のまじないが解けた! とても、感謝するぞ!』


 クリスチーネはうれしそうにそういうと、

 ぎう!

 と、リッキーの首っ玉にかじりつくように強く抱擁した。


『そこまでしなくても、わかったから。って、ぐるぢぃ』


クリスチーネは名残を惜しむようにリッキーから身体を離した。