マグヌスとマグヌムのせいなのか?
王はたいそう、気に病んだ。
城下では寂しげな空気が雑多な物音に混じっては消えてゆく。
だが、心配はいらなかった。
部屋にハートのエースとジャックのカードを赤い糸で結びつける可愛らしいおまじないを置いて、二人は手を携えて、再び泉をおとなっていたのだ。
王子は口説いた。
「同じ呪われた者同士ならば、二人ではどうだ? 君は父王の『華』だから、宮中に閉じこもっていても、まるっきり問題はない」
だが、私は見たい。と、王子は言った。
「君と二人で見る景色を、再び」
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