『ナイスだ、リック。私は剣をそのように使うのは見たことがない』 『あなたのためです。しかたがない』 『仕方がないって、その程度なのか?』 『訂正いたしますよ。ボクは暴力自体が嫌いです。でも鎖で縛り付けたのはあちらが先。立派な暴力、でしたよね?』 そういうと、リッキーは先ほどと同じく剣の平面で ガン、ガン! と、敵の頭を狙い撃ちした。 『もともと切れ味うんぬんと言う感じではなかったので。一応、返しておきますね』 『なあ、王子。あんたのかみさん、律儀だな、アホがつくほど』