~天に背いて~<~天に送る風~第二部>



『蜂の子サイズだがな』


『それを言うなって。これでもすげえんだぜ。まっほうとか、強力になってだなあ』


 言ってるところへ看守が来た。


『おまえら、何してる』


 抜け出したのがばれてしまった。


『いけね! 入ってきた。しかたねえ。俺が惹きつけるから格子から出ろ』


 なんだか一気に頼もしくなって一行をサポートし始めるクリスチーネだったが、



 ガン!



 後ろに回ったリッキーの渾身の一撃で敵はよろよろ。


『いわれのない暴力は嫌いなんですが』